可愛いだけじゃない式守さん 第11話

可愛いだけじゃない式守さん 第11話
『可愛いだけじゃない』


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≪あらすじ≫
和泉くんとの久しぶりのデートに向けて、ショッピングモールにやってきた式守さん。今日は、いつも式守さんを子供扱いするお兄さんもなぜか一緒。実は大の人見知りのお兄さんは、気づくと他の女性客に声を掛けられ、しどろもどろ。式守さんがお兄さんの手を引き、その場を切り抜けると、不意に思い出すのだった。子どもの頃、いつもお兄さんの背中を追っていたこと。したいことを見つけられなかった自分のことを……。
（公式HP STORY より抜粋）

≪感想≫
本当の私じゃない、

なりたい私になるんだ！

何気に名言だと思う。


こういう時、多くの人が、多くの作品が、自分らしくあること――本当の私であることを推奨する。無理しなくていい、と。本当の、ありのままの自分で良いんだ、と。

もちろん、それはそれでいいのだと思う。けれど、式守さんが「本当の私じゃない、なりたい私になるんだ！」っていうのは、ありのままで在ることを美徳としている風潮に一石を投じるものだった気がする。

なりたい私。それは、理想の自分だ。

理想の自分になるために、努力をする。「本当の自分」じゃない何かになるために努力して、それで成った「なりたい自分」がそれでも「本当の自分」の方にこそ価値がある、とされてしまうのは確かになんか違うかな、と思った。

なりたい自分になれるかもしれない。そのための道は険しくて努力も必要かもしれないけれど、自分で自分を変えられるっていうのは人間だからこそ。
最終回を前に、なんかとても大きなモノをこの作品から得られた気がする。